2018年06月15日

「オーストラリア now」ニュースまとめ 2018年6月号

「オーストラリア now」ニュースまとめ 2018年6月号

オーストラリアnowについての最新情報を受け取りたい方は、 Australianow2018@dfat.gov.au までメールをしてください!お待ちしています。

夏の到来と共に「オーストラリア now」もいよいよ本格的な展開を迎えています。5月29-30日には、オーストラリア室内管弦楽団(ACO)が東京に戻り、この祭典を盛り上げてくれました。

タイムズ紙が‟世界最高の室内楽団“と評する公演を一目見ようと、約1,000名もの観客の方々がよみうり大手町ホールに詰めかけました。皆さんはACOによる舞台の素晴らしさと、オーストラリア流の斬新なクラシック音楽のアレンジを満喫されたようです。

来日したACOの皆様、および公演の実現にご協力いただいた「オーストラリア now」スポンサーの方々と豪日交流基金に対し、この場を借りて感謝申し上げます。

このほか5月には、コンチェッタ・フィエラヴァンティ=ウェルズ国際開発・太平洋担当大臣が、第8回太平洋・島サミット出席のために来日しました。この訪問を通じ、日豪両国は単に緊密な二国間パートナーであるだけでなく、太平洋全域で国益を深く共有しているのが確認されました。

また、いよいよ「オーストラリア now」のサマープログラムが始動します。まず7月1日(日)には、六本木ヒルズアリーナでオーストラリアの食文化を楽しみながら、ショートフィルムを鑑賞するイベントが開催されます。

7月にラインナップされている「オーストラリア now」の様々な出し物についての情報を、こちらよりぜひお楽しみ下さい。

リチャード・コート

駐日オーストラリア大使

左からコート駐日大使と安倍昭恵夫人、コンチェッタ・フィエラヴァンティ=ウェルズ大臣、安倍晋三首相、第8回太平洋・島サミット晩餐会にて
写真提供:外務貿易省

オーストラリアは2017年にタイを追い抜き、日本にとり中国、米国、韓国、台湾に次ぐ世界第5位の商品貿易相手国となりました。

 

–  6月17日:ラグビー・ワラターズvs NECグリーンロケッツ、ブランビーズvsサントリーサンゴリアス

– 7月1日:オーストラリアン・ショートフィルム・シアター in Roppongi

-7月7日-8月26日:ユニバーサル・プリンシプルズ:環境的課題をリセットするオーストラリア建築の試み

– 7月14日-9月2日:見て・触れて・学べる体験型ショー恐竜どうぶつ園

-7月29日-9月17日:「イダキ: ディジュリドゥ、オーストラリア大地の音」

-7月14日-9月17日:ホセイン・ヴァラマネシュとアンジェラ・ヴァラマネシュが大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2018に参加

 

コート駐日大使を含め、およそ1,000名の聴衆が5月29-30日、オーストラリア室内管弦楽団(ACO)の東京公演を見に、よみうり大手町ホールに集まりました。

公演ではビバルディやバッハ、バルトークの名曲や、芸術監督リチャード・トネッティ、およびゲスト参加したジョセフ・タワドロスの作品が披露され、聴衆を魅了しました。

また初日の夜には、「オーストラリア now」スポンサーと豪日交流基金の支援により、コート大使主催によるACO東京公演記念レセプションが開催されました。

 

オーストラリア室内管弦楽団(ACO)による、よみうり大手町ホールでの公演(5月29日)
写真提供:ACO

コンチェッタ・フィエラヴァンティ=ウェルズ国際開発・太平洋担当大臣が、5月18-19日に開催された8回太平洋・島サミットにオーストラリア代表として出席するため、来日しました。

フィエラヴァンティ=ウェルズ大臣は、日本や太平洋諸国の首脳らと共に、持続的開発や海上安全保障といった、地域で共有されている問題について議論しました。

また河野太郎外務大臣と会談したほか、開催地のいわき市で、垂れ幕を用意して大臣を出迎えてくれた、福島県磐城第一高等学校の生徒の皆さんと会いました。

福島県磐城第一高等学校の生徒に会ったコンチェッタ・フィエラヴァンティ=ウェルズ大臣とコート駐日大使
写真提供:外務貿易省

オーストラリアのマリース・ペイン国防大臣と小野寺五典防衛大臣、ジェームズ・マティス米国防長官は6月2日、シンガポールにて7回日米豪防衛相会談を開催しました。

各国の大臣は自由で開かれたインド太平洋地域や、南シナ海を始めとする地域での航行、および上空飛行の自由に対する共通のコミットメントを確認しました。

シンガポールでの日米豪防衛相会談に参加する小野寺五典防衛大臣とジェームズ・マティス米国防長官、マリース・ペイン豪国防大臣
写真提供:国防省

総勢160名を超える食品の輸入業者や卸売業者、報道関係者が5月24-25日、東京と大阪で開かれたオーストラリア柑橘類産業協会セミナーに出席しました。

参加者は、380億円(4.62億豪ドル)規模といわれるオーストラリアの柑橘類輸出産業のほか、穀物の収穫予想や輸出の傾向、長期的観測、研究開発の現状についての説明を受けました。オーストラリアは2017年、42,000トンの柑橘類を日本に輸出しており、関連するジュース類の輸出額は、10億円(1200万豪ドル)に及んでいます。

オーストラリア柑橘類産業協会セミナーとオーストラリア大使館商務部が企画した東京でのセミナーでは、コート駐日大使が冒頭であいさつを行いました。

大阪でのセミナーで発表を行ったジョセフ・リン(西オーストラリア州農業団体)、デイビッド・ローソン(駐大阪オーストラリア総領事)、シンディ・リネバーグ(在大阪オーストラリア総領事館・主席商務官)、ベン・カント(オーストラリア柑橘類産業協会会長)、デビッド・ダニエルズ(オーストラリア柑橘類産業協会市場アクセス担当マネージャー)、グレッグ・ノーベルの各氏
写真提供:在大阪オーストラリア総領事館

コート駐日大使は5月、多くの報道関係者のインタビューを受け、日豪関係の展望や「オーストラリア now」について語りました。

読売新聞社の英字新聞the Japan News(英語)やNNA ASIA(日本語)のインタビューで、コート駐日大使はオーストラリアが現在日本で優先している事項について説明しています。ぜひご一読下さい。

読売新聞社のthe Japan Newsインタビューを受ける コート駐日大使
写真提供:the Japan News

映画や登山が好きなファンを集め、ドキュメンタリー映画「クレイジー・フォー・マウンテン」のプレミア上映会が5月28日、東京で開催されました。オーストラリア室内管弦楽団(ACO)とオーストラリア人のジェニファー・ピードン監督による、映画と音楽のコラボが楽しめる作品です。

上映会の後、ピードン監督と日本の若手冒険家である南谷真鈴さんによるQ&Aと、ACOのリチャード・トネッティ芸術監督による生演奏が行われました。

「クレイジー・フォー・マウンテン」は7月21日より東京・新宿武蔵野館にて公開されます。

東京での「クレイジー・フォー・マウンテン」プレミア上映会で、Q&Aに参加するジェニファー・ピードン監督
写真提供:ACO

オーストラリアを訪れたことがある方は、アボカドがブランチのテーブルで重要な役割を担っているのをご存じのはず。嬉しいことに、政府間による手続きの合意を受け、今年の後半から、オーストラリア産アボカドが日本のスーパーマーケットに並ぶようになります。

オーストラリアのアボカドは質の高さで世界的に知られており、業界の規模は280億円(3.3億豪ドル)相当に及びます。この政府間による合意は、アボカド産業のさらなる拡大につながります。日本への到着が楽しみですね!

日豪両政府間交渉による新しい手続きの下で、間もなく日本に到着するオーストラリア産のハスアボカド
写真提供:連邦農業・水資源省

「オーストラリア now」の一環として、6月9-10日筑波大学で第29回オーストラリア学会全国大会が開催され、総勢60名を超えるオーストラリア社会や政治、経済の研究者の方々が出席しました。

東京大学アメリカ太平洋地域研究センターのヘレン・ギルバート客員教授の講演をはじめ、来場者は、オーストラリアにおける経済地理学や先住民をめぐる政治環境の変化について学びました。マイケル・ホイ広報文化担当参事官は、豪日交流基金の助成を受け、開催された本大会に参加してくれた、日頃からオーストラリア研究に取り組んでいる方々に、感謝の意を伝えました。

日本でのオーストラリア研究以外にも、イルビジェッリ・シアター・カンパニーの来日や「イダキ: ディジュリドゥ、オーストラリア大地の音」展の開催、オーストラリア現代文学傑作選第6巻刊行記念イベントなど、オーストラリア学会は「オーストラリア now」プログラムに積極的に貢献してくれています。

 

先住民演劇における外交的役割について、オーストラリア学会全国大会で語る東京大学アメリカ太平洋地域研究センターのヘレン・ギルバート客員教授
写真提供:オーストラリア大使館

 

日本経済新聞社主催の‟AG/SUアグリテック・サミット”のシンポジウムに登場するため、3名のオーストラリア人専門家が東京を訪れました。「オーストラリア now」プログラムのひとつである、この日本の主要アグリテック・イベントにパネリストとして参加したのは、トニー・マハール全国農業者連盟会長、アグリフューチャーズ・オーストラリアのマネージング・ディレクターであるジョン・ハーベイ、スプラウトエックスの創設者/アクセラレータ・ディレクターであるアンドリュー・レイの各氏です。

各パネリストは、オーストラリアのアグリテック分野での実績が、いかに農家数の減少など、日豪農業における課題の解決に役に立つのかを語りました。MLA豪州食肉家畜生産者事業団は、オージービーフが農場から食卓に届くまでをバーチャル・リアリティーで紹介する装置を用意し、参加者を楽しませてくれました。

オーストラリアが‟AG/SUアグリテック・サミット”に参加したのは今回が初めてで、オーストラリア貿易投資促進庁と農業・水資源省、外務貿易省による支援を受けました。

 

MLAが用意した装置で、バーチャル・リアリティーの世界を楽しむ磯崎陽輔農林水産副大臣
写真提供:オーストラリア大使館

アナスタシア・パラシェ クイーンズランド州首相が貿易推進のため、5月29-30日に東京を訪れました。パラシェ首相はコート駐日大使と共に、クイーンズランド州と日本との長期に及ぶ友好関係を強化するため、河野太郎外務大臣と会談しました。

パラシェ首相はまた、鈴木俊一東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣と会い、クイーンズランド州が英連邦競技会(コモンウェルスゲームズ)の開催を成功に導いた経験について語りました。

来日中、パラシェ首相は他にも、東京都教育委員会が主導する英語村TOKYO GLOBAL GATEWAYにおける、クイーンズランド・プログラムの導入を発表しました。

5月29日に東京で会談したアナスタシア・パラシェ クイーンズランド州首相と、鈴木俊一東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣
写真提供:クイーンズランド州政府

オーストラリア大使館では6月1日、オーストラリアを扱うメディア関係者の方々を招待し、オージー・サマー・バーベキューを開催しました。コート駐日大使と大使館職員は、日本全国の新聞や雑誌、TVで活躍する約50名のジャーナリストや編集者の方々をお迎えしました。

当日は多くのシドニー特派員経験者が集い、東京で懐かしいオーストラリアの雰囲気を、少しだけ味わっていただきました。

オージー・サマー・バーベキューで報道関係者と語り合うバッシム・ブレイジー公使
写真提供:オーストラリア大使館

オーストラリアの大学を卒業した200名以上の日本人留学生OBが5月12日に福岡、6月1日に大阪で開催された同窓会イベントに集結し、旧交を温めました。

イアン・ブレイジア駐福岡オーストラリア総領事とデイビッド・ローソン駐大阪オーストラリア総領事は、留学経験者を歓迎すると共に、両地域で同窓生のネットワークが確立されるのを喜んでいる様子でした。

オーストラリアに留学する海外の学生50万人の中で、日本人同窓生の数はそれほど多くありません。しかし彼らの熱い思いは、こうした数の少なさを補って余りあるほどでした!

5月12日の福岡での同窓会イベントに出席した参加者たち
写真提供:在福岡オーストラリア総領事館

オーストラリア大使館では、様々な来訪者を歓迎していますが、 ‘本物の’トリケラトプスほどの珍客をお迎えしたことはありません!

この恐竜は6月1日に開催された、オーストラリアのパペットカンパニーERTHによる、観客を交えた記者会見の席で注目の的になりました。

彼らのパペットショー「恐竜どうぶつ園」は2016年と2017年に日本各地を巡業し、15万人を超える観客を動員しました。2018年には日本全国で、延べ56回の公演が行われます。

タレントのスザンヌ(山本紗衣)さんと共に、トリケラトプスと会った麻布山幼稚園の子供たち
写真提供:オーストラリア大使館

 

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