日豪の農業セクターにおける喫緊の課題は、テクノロジーを使って少ないリソースで生産効率を向上させ、なおかつ農業者の所得を増加させるにはどうすればよいか、ということです。
その課題について話し合うのに最適な場が、今年で2回目の開催となるAG/SUMアグサム 2018。
AG/SUM(Agritech Summit)は、日本経済新聞社主催の、農業とテクノロジーを融合させたアグリテックの現況と潜在力を国内外に発信するイベントです。国内外の専門家、先進的な農業経営者、スタートアップ企業、企業リーダー、農業政策当局者などが集まり、前向きな解決策を提示します。
農業とテクノロジーを融合させた「アグリテック」の現状と潜在力を国内外に発信するこの催しに、オーストラリアnowの一環として、オーストラリア大使館が初めて参加することになりました。
オーストラリアの今を伝えるのに欠かせないイノベーションについて日本の皆さまにご紹介するこの機会に、オーストラリアのエコシステムと最先端技術をご紹介します。
AG/SUMのメインイベントであるシンポジウムで、農業に特化したアクセラレータであるSproutX、オーストラリア農業者連盟(NFF)、 研究開発公社のAgriFutures Australiaが登壇する予定です。
今年のAG/SUMの詳細については、こちらをご覧ください。
<当日の登壇者情報>
トニー・マー氏
トニー・マー氏は2012年にオーストラリア農業者連盟(NFF)ジェネラル・マネージャー兼経済貿易政策マネージャーとして着任した。2014年12月、同氏は副最高責任者に任命され、2016年4月より現在まで、同連盟の最高責任者を務めている。
マー氏は食品および農業ビジネス分野における政策立案、実施において優れた経験を有する。重役レベルの指導者らと共に、産業の競争力、イノベーションと持続可能性に関する政策の分析や展開において幅広い経験を積んでおり、鍵となる政策へ影響を及ぼしてきた。
同氏のNFFにおける焦点は経済政策のマネジメント、市場アクセスの改善運動、そして競争政策などを含む。同氏の農業ビジネス分野における公共・民間部門での20年にわたる経験は、複雑な問題を抱える産業、政府機関、コミュニティ組織などに代表される様々なステークホルダーと共に問題解決への道筋をつけ、指導力を発揮する卓越した能力の土台となっている。
シドニー大学農業通商部にて学士号を取得。その後、オーストラリア国立大学にて経済産業修士号を取得した。オーストラリア企業経営者インスティチュートの研修を修了している。
ジョン・ハーヴィー氏
ジョン・ハーヴィー氏は、アグリフューチャーズ・オーストラリア(旧農業関連研究開発公社RIRDIC)のマネージングディレクターとして2016年5月に就任。アグリフューチャーズ・オーストラリアのより商業的な活動推進のための新しい方針を設定することがハーヴィー氏に課せられた大きなミッションである。
前職では、穀物研究開発公社(GRDC)に18年間勤務し、そのうち5年間マネージングディレクターを務めた。
ハーヴィー氏は、新しいテクノロジーで農業関連産業を刷新し、新しい付加価値の高い産業へとオーストラリアの農業が成長できるようにアグリフューチャーズを改革するという目標を持っている。
また、オーストラリア企業経営者インスティチュートの研修を修了しており、Australian Crop Accreditation System LimitedおよびValue Added Wheat Cooperative Research Centreのディレクターを務めた経験がある。
オーストラリアニューイングランド大学学士BSc (Rural) Hons取得、オーストラリア企業経営者インスティチュート修了生。
アンドリュー・レイ氏
アンドリュー・レイ氏は、農業に特化したアクセラレータ、SproutX社の共同創立者である。同社はアグリテック分野のベンチャーを支援する、世界でも最もアクティブなアクセラレータとして知られる。一千万オーストラリアドルにも上る追加投資により、SproutXはアジア太平洋地域において、アグリテック分野に特化したNo.1のベンチャー投資会社となった。SproutXは現在、農業の幅広い分野で何百万もの資金調達および収益を上げている合計19のベンチャー企業に投資を行っている。