文化・芸術
2018年10月

small metal objects

small metal objects

バック・トゥ・バック・シアター

池袋西口公園 東京都豊島区西池袋1-8-26

Jeff Busby

2013年に日本に初登場し、『ガネーシャVS. 第三帝国』によって高い評価を受けたバック・トゥ・バック・シアターが再び東京で、今回は「オーストラリア now」の一環として、代表作のひとつ「small metal objects」を上演します。

バック・トゥ・バック・シアターは、知的障がいを持つと考えられる6名の俳優によるアンサンブルです。ビクトリア州ジーロングを拠点とするこの劇団は、オーストラリアで最も世界的に認められ、高い評価を受けたコンテンポラリー・シアター・カンパニーのひとつです。時代を超えて存在するレパートリーの確立を目指し、地元や国内、国外で幅広い公演を行っています。

今回の作品は池袋西口公園を舞台に、人通りの多いパブリックスペースの中で展開されます。観客はヘッドフォンから俳優たちの声を聞き、人混みの中で展開される個人的なドラマを目のあたりにします。

主人公のゲーリーとスティーブは、周りから見過ごされがちな目立たない人物です。しかし、取引きのために二人の野心的なエグゼクティブに会うことになった夜から、思いがけず重要な役割を背負う運命となります。やがて物語が進むにつれ、小さな金属物の存在によって、私たち自身の小賢しくも、輝かしい日常の姿や課題が浮かび上がります。

障がい者や失業者など、社会から取り残された「生産性のない」人々が、いかに敬意を払われることのない存在であるのかが、本物の移りゆく都会の中で描かれます。のぞき見的な手法と都会風スリラーが交じり合ったこの作品はまた、 「何かをしてもらうには、対価を支払う必要がある」ことをはっきりと教えてくれます。

バック・トゥ・バック・シアターは1999年以降、演出家ブルース・グラッドウィンの下、広範な社会的、文化的な問題に対する出演者の意見を重視し、芸術的なメッセージを放ってきました。俳優陣と演出家、ゲスト出演者の協力を通じ、研究や即興、台本化のプロセスを経て作品は生み出されます。

ピンをクリックすると別ウィンドウでマップが開きます。

ページ
トップ