2018年07月13日

「オーストラリア now」ニュースまとめ 2018年7月号

「オーストラリア now」ニュースまとめ 2018年7月号

オーストラリアnowについての最新情報を受け取りたい方は、 Australianow2018@dfat.gov.au までメールをしてください!お待ちしています。

今月は「オーストラリアnow」の前半が終了し、後半に差し掛かる転換期にあたります。ここで4月に発足した同プログラムの前半を振り返りたいと思います。

オーストラリア室内管弦楽団(ACO)や劇団イルビジェッリの巡業を始め、オージービーフ・ラム&オーストラリアンワインセールスプロモーション、オーストラリア・アグリテックショーケース、ラグビー、上映会、そして短編映画祭などの15イベントが開催され、37,000人以上もの参加者にご来場いただきました。

日本の主要メディアにも関心を持っていただき、日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞、またJALの機内誌「Skyward」にも関連記事が掲載されました。

同プログラムの親善大使である柴俊夫さんをはじめ、真野響子さん、別所哲也さん、クリス・グレンさん、小島慶子さん、そしてサラ・オレインさんの各位がオーストラリアの現代の姿について貴重な見識を提供してくださっていることに、感謝の意を表したいと思います。

7月1日に六本木ヒルズで開催された「Flickerfest特別協力オーストラリアン・ショートフィルム・シアターin Roppongi」では、訪日中であったスティーブン・チョーボー貿易・観光・投資大臣を、別所さんとオレインさんに紹介することができ、大変光栄でした。

これに加えて、六本木ヒルズ展望台のスカイギャラリー3で開かれた、オーストラリア建築を紹介するユニヴァーサル・プリンシプルズ展のレセプションに、高円宮久子妃殿下のご臨席を賜ることもできました。同展覧会は8月26日まで一般公開されています。

「オーストラリアnow」のプログラムはあと4カ月間続きます。皆様が参加する機会が数多くありますので、オーストラリアへの理解を一層深めるこの好機を、どうぞお見逃しなく。

リチャード・コート

駐日オーストラリア大使

7月6日、ユニヴァーサル・プリンシプルズ展を記念するレセプションにて(左から)高円宮久子妃殿下、リチャード・コート駐日オーストラリア大使、森佳子森美術館理事長、ウェンディ・ルーウィン建築家・同展覧会の企画担当。
写真提供:オーストラリア大使館

 

オーストラリア経済は先進国の中で27年連続のプラス成長を達成し、世界の最長記録を更新しています。

 

– 7月7日-8月26日:ユニバーサル・プリンシプルズ:環境的課題をリセットするオーストラリア建築の試み

– 7月14日-9月2日:見て・触れて・学べる体験型ショー恐竜どうぶつ園

– 7月22日: 職場におけるジェンダー平等 第23回国際女性ビジネス会議の円卓会議にオーストラリアが参加

– 7月29日-9月17日:「イダキ: ディジュリドゥ、オーストラリア大地の音」展

– 7月14日-9月17日:ホセイン・ヴァラマネシュとアンジェラ・ヴァラマネシュが大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2018に参加

– 8月4日-8月22日:テラピン・パペット・シアター: 小さな島とエヴァ

スティーブン・チョーボー貿易・観光・投資大臣が、第5回東アジア地域包括的経済連携(RCEP)閣僚会合の出席を含む地域の通商情勢について、日本や地域のパートナーと協議するために、6月30日より7月5日まで来日しました。

将来型スマートシティ産業のビジネスリーダー13名と若き農業リーダー5名の一行も、大臣に随行しました。

東京では、チョーボー大臣は世耕弘成経済産業大臣と日豪閣僚経済対話初会合を行い、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定に携わる茂木敏充内閣府特命担当大臣、河野太郎外務大臣、秋本真利国土交通大臣政務官とも面談しました。

「オーストラリアnow」のイベントとして、六本木ヒルズで開催されたオーストラリア短編映画祭では、チョーボー大臣が挨拶を述べた後、オーストラリアの映画、食品、そして観光業が紹介されました。

同大臣は、在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所の会合で基調講演を行い、第二次世界大戦中第二次世界大戦中に豪州政府が接収した日系企業の記録を、国立公文書館に寄贈する式典に参加しました。また、大田市場で販売されているオーストラリア産の柑橘類の果物を視察するなど、日豪貿易を推進する活動を積極的に行いました。また、経団連の中西会長や日本商工会議所の三村会頭らを含め、主要ビジネスリーダーにも面会しました。

 

大田市場にて柑橘類の果物を視察するスティーブン・チョーボー貿易・観光・投資大臣(中央)とオーストラリアの若き農業リーダーの一行。(左から)Signature Beef社ゼネラルマネジャーのテス・カム氏、豪州産米協会(RGA)のマイケル・チャルマーズ氏、(右から)ルパート・ドライヤーSunRice社の事業開発担当マネジャー、そしてカルム・ブレイクGraingrowers社の国内政策課メンバー
写真提供:外務貿易省、桂山兼

6月27日~7月2日、ラオスをはじめ、ベトナム、フィリピン出身の子供たち17名が茨城県を訪れ、タッチ・ラグビーを紹介するとともに、新しい友人をつくりました。

この活動はオーストラリア児童基金を始め、豪州政府の開発援助機関であるオーストラリア・エイドが支援する「パス・バック・プログラム」によって支援されています。このプログラムは、スポーツを介して低所得層の子供たちに男女平等の概念を普及させるとともに、コミュニケーション能力、リーダーシップ、そして粘り強さなどを与える目的で行われます。

このオーストラリア児童基金のイニシアチブにより、5カ国の連携が実現しました。こうした取り組みは、多くの子供たちがスポーツへの熱意や笑いを分かち合いながら、文化交流を行う機会を提供します。

 

ラオスを始め、ベトナム、フィリピン、そして日本出身の生徒が、オーストラリア児童基金が茨城県で開いた「パス・バック」プログラムの活動に参加
写真提供:オーストラリア児童基金 「パス・バック」

簡易式シアターやオーストラリア風カフェとともに、12のユニークな建築物を紹介する「ユニヴァーサル・プリンシプルズ:環境的課題をリセットするオーストラリア建築の試み」展覧会が、森ビルのスカイギャラリー3で一般公開中です。

豪州の一流建築家であるウェンディ・ルーウィン氏が、7月1日に行われた同展覧会の一般公開を記念するレセプションで、最新の建築手法を高円宮久子妃殿下をはじめ、メディア関係者や森佳子森美術館理事長など、多くの来場者に紹介しました。

一般公開の初日、来日した建築家たちは、数多くの来場者に向けて自作のデザインを解説しました。

この展覧会でコラボレーションした日豪両国の建築家と大学生にとって、心待ちにしていた今回のオープニングでした。オーストラリアの多様性に富む建築と、東京の大パノラマが広がる52階の展望台での展覧会は、8月26日まで一般公開中です。

前列)ユニヴァーサル・プリンシプルズ展の一般公開を記念するレセプションにて、(真中)コート駐日大使、(右)高円宮久子妃殿下、(左から)森佳子森美術館理事長、片岡真実森美術館チーフ・キュレーター、(右の二人目から) 建築家のウェンディ・ルーウィン氏、学芸員のマリアム・グシェ博士、(後列の左から)バッシム・ブレージー首席公使、建築家のレイ・ブラウン氏とアンドリュー・バーンズ氏、ブリット・アンドレセン教授、ジョン・チョイ氏、バド・ブラナガン氏、アレク・ツァネス教授、マイケル・トラジョン教授、今村創平教授、トム・ヘネガン教授
写真提供:オーストラリア大使館

東京・六本木ヒルズは7月1日、「オーストラリアン・ショートフィルム・シアターin Roppongi」の舞台へと変身を遂げました。短編映画祭「Flickerfest」に参加した作品を紹介するイベントに集まった2000名を超える来場者は、会場に並んだオージーラムやチョコレート、ビール、ワインの味を同時に楽しみました。

会場を訪れたスティーブン・チョーボー貿易・観光・投資大臣は来場者を歓迎するとともに、在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所が紹介してくれたオーストラリア産品業者に声をかけていました。

来場者は上映された短編映画8本とともに、リオ・ティントと豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)によるバーチャルリアリティ(VR)体験を楽しみました。また、子供たち向けのアクティビティも用意されました。

炎天下にも関わらず、この短編映画祭はオーストラリアのライフスタイルを体験する格好の場となりました!

 

7月1日、六本木ヒルズで開催された短編映画祭で、観客とひと時を過ごすスティーブン・チョーボー貿易・観光・投資大臣、および親善大使である別所哲也、サラ・オレインの各氏
写真提供:オーストラリア大使館

ジェンダー・コンサルタントの株式会社イー・ウーマンの発表によると、オーストラリアの職場ジェンダー平等庁長官を務めるリビー・ライオンズ氏は、7月22日に開催される第23回国際女性ビジネス会議に、そうそうたる顔ぶれのスピーカーとともに登壇することが決まりました。リーダーシップをテーマとした円卓会議に参加し、異なる文化的背景・ジェンダー・習慣に配慮しながら、どう包括的な環境を推進できるかについて話す予定です。

ライオンズ長官の来日は「オーストラリア now」の支援によるものです。このイベントが男女平等の実現や、男女両方のライフスタイル向上につながる意見交換の場となれば幸いです。

7月22日に開催される第23回国際女性ビジネス会議に参加する職場ジェンダー平等庁のリビー・ライオンズ長官
写真提供:職場ジェンダー平等庁

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)名誉フェロー及びレジリエンス連盟のプログラム・ディレクターを務めるブライアン・ウォーカー博士が、2018年ブループラネット賞を受賞しました。この賞は旭硝子財団が創設したもので、地球環境問題の解決に大きく貢献した個人や団体を表彰します。

この1年間に、日本国内の主要科学賞を受賞したオーストラリア人としては、グレアム・ファーカー博士(京都賞)ジャック・ミラー博士(日本国際賞)に次ぐ、3人目となります。

ウォーカー博士は、社会・生態システムにおけるレジリエンス(強靭性)概念への先駆的な貢献が評価されました。彼の理論は環境保全から防災にいたるまで、様々な分野に影響を及ぼしています。

社会・生態システムにおけるレジリエンス概念で、世界的に評価されるブライアン・ウォーカー博士は、ブループラネット賞を受賞しました。
写真提供:国際科学会議

ラグビー・ワールドカップや、東京オリンピック・パラリンピッに向け、公共の安全が重要性を増しています。こうした中、オーストラリア大使館は警視庁三田警察署と協力し、6月19日に模擬訓練を実施しました。大使館敷地内で、化学物質や爆発物処理の訓練が行われました。また、警察犬のデモンストレーションがあり、いかなる脅威にも対応する一方で、視察に来た人々を魅了していました。

上記の国際イベントには、大勢のオーストラリア人が参加する見込みです。これらの大会を誰もが安全に楽しむことができるよう、オーストラリア大使館は日本側と連携していくつもりです。

6月19日に大使館で行われた模擬訓練で、不審者に扮した人物に対応する三田警察署職員
写真提供:オーストラリア大使館

大勢のグルメファンは、今年の春、人気の高いオーストラリア産高級ビーフやラム、ワインに魅了されました。関東、関西及び中部地方の

250店以上のレストランは、2ヶ月間にわたり、オーストラリアの高級素材を使った料理を提供しました。このキャンペーンは6月までくり広げられ、日本におけるオーストラリア料理への貢献を称える授賞式が大阪、名古屋と東京で開催されました。創造性の高いメニューを提供した10のレストランが表彰されました。

オージービーフ・ラム&オーストラリアワインセールズプロモーション2018の授賞式で紹介されたオーストラリア産ワイン。
写真提供:オーストラリア大使館

ブルース・ミラー前駐日オーストラリア大使が、オーストラリア勲章(オフィサー)を受章することになりました。2011年から2017年までの6年間、駐日大使を務めた期間を含め、30年にわたる公務におけるキャリアが高く評価されました。

ミラー前大使は若い頃に文化交流の一環として、東京、京都、広島を訪問し、大学で日本について学ぶなど、日本に対する興味を長いこと育んできました。

日本語は現在でも、オーストラリア国内で、人気の高い外国語です。また、新コロンボ計画を活用する学生の中には、日本を留学先に選ぶ生徒が数多くいます。ミラー前大使と同様、日本のことを勉強し、日豪関係の一翼を担う若者が増えることが期待されます。

オーストラリア勲章を受章したミラー前大使(東京、大使館にて)
写真提供:オーストラリア大使館

現在世界を盛り上げているFIFAワールドカップにかわり、来年はラグビー・ワールドカップの出番となります。2018 年6 月16 -17 日に、秩父宮みなとラグビーまつりの一環として「ニューサウスウェールズ州ワラターズvsNECグリーンロケッツ」、及び「ACTブランビーズvsサントリーサンゴリアス」の国際親善試合が開催されました。また、これに合わせて実施されたストリート・フェスティバルは、3万人以上の人々で賑わいました。

コート大使は前日の15日、チームの選手や関係者らを大使館に招いて、レセプションを開催しました。

選手だけでなく、観客にとっても活気あふれる1日となり、接戦の末、日本側が両試合で勝利を収めました。おめでとうございます!来年のラグビー・ワールドカップでも、オーストラリアと日本との間にスポーツマン精神溢れる試合が展開されるのを心待ちにしています。

秩父宮みなとラグビーまつりに先駆け、コート大使は大使館に選手を招いてレセプションを開催しました。左から:ワラターズのフッカー・ダミエン フィツパトリック選手、コート大使、ブランビーズのキャプテン・クリスチャン レアリファノ選手。
写真提供:オーストラリア大使館

 

 

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