2018年04月12日

「オーストラリア now」ニュースまとめ 2018年4月号

「オーストラリア now」ニュースまとめ 2018年4月号

桜のお花見の季節の到来と共に、春という季節が、暖かさと何かが始まる予感を運んでくれているようです。

大使館が主催する毎年恒例のオーストラリア・デー・イン・スプリングで、多くのオーストラリアの友人の皆様とお会いできたことを嬉しく思います。

「オーストラリア now」の日本での開催により、今年のイベントには、ヨータ・ヨータ部族のソプラノ歌手デボラ・チータム氏やオーストラリア人アーティスト、サラ・オレイン氏が特別参加するなど、また違った意味での重要性を与えてくれました。

これから11月までの開催期間、日本に住む方、あるいは住んでいる人をご存知の方は、ぜひ何らかの形でご参加いただくと共に、TwitterFacebook をフォローしていただきたいと思います。総数で40近いイノベーションやライフスタイル、創造性についてのイベントの全体像を知りたい方は、「オーストラリア now」のウェブサイトをご覧ください。

先月は様々な分野で、日豪関係の新しいつながりが生まれました。初のリオ・ティントフェローの任命や日豪官民防衛産業フォーラムの開催、FOODEX JAPANでのオーストラリア産品の紹介、国際女性デー記念イベントの開催、環太平洋パートナーシップ(TPP-11)の署名などです。詳しい内容については、本文をご参照ください。

リチャード・コート駐日オーストラリア大使

コート大使はオーストラリア・デー・イン・スプリングで「オーストラリア now」を立ち上げました。
写真提供: オーストラリア大使館

-日本は2016-17年度に米国を抜いて、世界第2位の対豪貿易相手国に返り咲きました。往復貿易額は13パーセント伸び、686億豪ドル(8936兆円)を記録しました。

-日豪経済連携協定(EPA)における5回目の関税が4月1日に実施され、貿易関係のさらなる拡大が見込まれています。

-オーストラリアへの日本人渡航者数は2017年に4パーセント増え、全体で8万人となりました。この数字はほぼキャンベラの人口に匹敵します!

 

11月まで開催される「オーストラリア now」!

2018年の「オーストラリア now」が正式に立ち上げられました!毎年恒例の大使館による4月5日の‟オーストラリア・デー・イン・スプリング“イベントには、約1,250名ほどの財界や政府、地域社会関係者の方々が集まりました。参加された方々は「オーストラリア now」のパートナーや親善大使と共に、この10年間で最大の現代オーストラリアを祝う祭典のスタートに立ち会いました。

参加者の皆さんは、オーストラリアの天然林を模した入口から会場に案内されました。会場にはオーストラリアのプレミアム食材や飲み物が並べられ、ヨータ・ヨータ部族出身のソプラノ歌手デボラ・チータム氏や「オーストラリア now」の親善大使であるサラ・オレイン氏が見事な歌声を披露しました。

「オーストラリア now」のラインナップに、先月新しいイベントが加わりました。7月に森タワー・スカイギャラリーで、現代オーストラリア建築についての主要イベントが開催されます。「ユニヴァーサル・プリンシプルズ:環境的課題をリセットするオーストラリア建築の試み」では、現代建築がいかに持続性や暮らしやすさといった課題に対処しているのかを探ります。キュレーターを務めるのは、オーストラリアの主要建築家ウェンディ・ルーイン氏です。

このイベントを含め、エキサイティングなラインナップについて詳しく知りたい方は、「オーストラリア now」ウェブサイトをご覧下さい。

 

「オーストラリア now」立ち上げの席で、コート大使を囲む親善大使とパートナーの皆さん
写真提供:オーストラリア大使館

 

「オーストラリア now」立ち上げの花見会で歌うヨータヨータ部族のソプラノ歌手デボラ・チータム氏と、親善大使のサラ・オレイン氏
写真提供: オーストラリア大使館

 

オーストラリアの天然林を模した入口で、オージーくんと大使館スタッフの歓迎を受ける参加者の皆さん
写真提供: オーストラリア大使館

 

初のリオティント・フェローの発表

リオ ティントと日豪研究交流基金、東京大学は3月26日、初のリオティント・フェローの任命を発表しました。リチャード・コート大使は、新たに就任したジェニファー・コルベット教授に祝意を伝えました。

オーストラリアを代表するエコノミストであり、親日家としても知られるコルベット教授は今後、日豪の科学や技術、イノベーションの成果を推進するために、研究者と産業界を連携させるという新たな役割に挑みます。同氏の任命は日豪研究基金にとり初のプロジェクトであり、本基金はリオ ティント・グループが資金提供を行うほか、豪日交流基金のマレー・マクレーン理事長が理事長を務めています。こうした優れた試みに関して、コルベット教授とリオ ティントに祝意を送ります!

 

リオティント・フェローの歓迎のため、大使館に集う山路昇リオティント・ジャパン社長と羽田正東京大学理事・副学長、クリス・ソールズベリー氏、ジェニファー・コルベット教授、
クレア・ウォルシュ首席公使、坂口ジェニファー氏、大久保達也氏
写真提供: オーストラリア大使館

オーストラリア国防省と防衛省は、日豪・官民防衛産業フォーラムとこれに関連する行事を東京で3月5-7日に開催しました。オーストレードと国防省が企画したこのフォーラムでは、70を超える日本企業や政府の参加者に対し、最新のオーストラリア製防衛装備品が紹介されました。

今年1月には、安倍首相とターンブル首相が陸上自衛隊の習志野演習場を共に訪れ、自衛隊が使用するオーストラリア製輸送防護車ブッシュマスターを視察しています。

 

第一回日豪・官民産業防衛産業フォーラムで挨拶するコート大使
写真提供: オーストラリア大使館

 

オージービーフ・ラム&ワインプロモーションでオーストラリア旅行へ!

「オーストラリア now」の一環として、関東・関西・中部地方の約300のレストランが、4-5月にオージービーフ・ラムにワインを組み合わせた料理を提供します。

Australia Fairのウェブサイトにアクセスし、参加レストランでもらったカードの番号を入力すれば、11,000名分が用意された食事券が当たる可能性があります。さらに抽選で1名様に、カンタス航空のオーストラリア往復航空券が当たります。Good luck!

 

 

「オーストラリア now」親善大使の発表

大使館では3月13日、「オーストラリア now」における6名の親善大使を発表しました。選ばれたのは俳優の柴俊夫、真野響子、別所哲也、ラジオDJのクリス・グレン、エッセイストの小島慶子、アーティストのサラ・オレインの各氏です。発表は同日、50の報道関係者やゲスト向けの説明会の中で行われました。

参加者は、オーストラリア国歌を披露する親善大使のサラ・オレイン氏の美しい声を楽しむと共に、ノーベル賞受賞者でオーストラリア国立大学の学長であるブライアン・シュミット教授のビデオ・メッセージを鑑賞しました。またオージービーフステーキのマスコット、オージーくんとの写真撮影を楽しみました。

またプラチナ・パートナーの代表として、山路昇リオティント・ジャパン社長とウッドサイドジャパンのカントリー・マネージャー、ジョージ・ギルボイ氏が、「オーストラリア now」を通じた日豪関係の強化への思いを語りました。

 

「オーストラリア now」記者会見の席で、左よりジョージ・ギルボイ氏、大使夫人、オージーくん、サラ・オレイン氏、コート大使、山路昇氏
写真提供: オーストラリア大使館

 

大使館で国際女性デー・イベントが開催

在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所(ANZCCJ)とMelanie Brock Advisoryの協力を得て、大使館は3月9日、国際女性デーを記念したイベントを開催しました。基調講演者には、オーストラリアのビジネス界で活躍し、サステイナビリティに関する助言を行っているサム・モスティン氏が選ばれました。

女性として初めてオーストラリア・フットボールリーグ・コミッションの一員に選ばれたモスティン氏は、スポーツ界の女性支援が、いかに企業にメリットがあるのかについて話しました。またメラニー・ブロックANZCCJ名誉会頭による、‟日本人女性および日本で活躍する女性を称賛するプロジェクト #CelebratingWomeninJapan”の立ち上げを発表しました。イベントには松川るい参議院議員も参加し、仕事や個人的経験について語りました。

このほかに大使館では、カナダ大使館と共同で、‟現代の職場で活躍/女性リーダーを育てよう”と題したイベントを開催しました。

 

オーストラリアのビジネス界でも活躍するサム・モスティン氏の講演
写真提供: オーストラリア大使館

 

3月8日の国際女性デー合同イベントより、クレア・ウォルシュ首席公使(中央)とブレントン・ゴールズウォーシー財務・経済担当公使参事官(左から2番目)、
ナディア・ブルジェー
カナダ大使館首席公使(共同主催者、右端)と他のパネル参加者
写真提供: オーストラリア大使館

 

FOODEX JAPAN 2018でオーストラリア産品が展示

50を超えるオーストラリアの輸出業者が、アジア最大級の食品・飲料専門展示会にて商品を披露しました。

80か国から3000もの業者が出展し、7万人もの買い手が顔を揃えるFOODEX JAPAN 2018は、日本への新規参入を図りたい、あるいはブランドの知名度やジジネスの人脈を構築したいオーストラリア企業にとって役に立つ存在です。オーストレードではビクトリア州政府やフード・サウス・オーストラリア、Hort Innovationと緊密に協力し、参加したオーストラリア企業に支援を提供しました。

有益な人脈の活用を通じ、オーストラリアの出展企業は100を超える日本の輸入業者や卸売・小売業者、運送業者に会うことができました。

参加したオーストラリア企業の皆様、お疲れさまでした!

FOODEX JAPANにて、シェリル・スタニレヴィッチ参事官(商務)、ティム・ジャクソン(Almond Coグループ・セールス・マーケティング・マネージャー)、コート大使、
ジョセフ・エバッジ(
Almond Board of Australia、市場開発マネージャー)、トーマス・ドビン(Almond Coセールス・アカウント・マネージャー)の各氏
写真提供: オーストレード

 

ウィートストーンのLNG初受入分が到着

リチャード・コート大使は九州・大分県を訪問し、イアン・ブレイジア駐福岡総領事と共に、西オーストラリア州のウィートストーン・プロジェクトから九州電力への初の液化天然ガス(LNG)権益受入分の到着を見学しました。

オーストラリアは日本にとり、電力産業に欠かせない燃料であるLNGの最大供給国となっています。

ウィートストーンLNGプロジェクトからの最初のLNG権益分受入を見学したコート大使と輸送船船長
写真提供: オーストラリア大使館

 

TPP歓迎レセプション

環太平洋パートナーシップ(TPP-11)協定の署名を記念して、リチャード・コート大使は3月14日、日本の交渉参加者や日本にいる外交関係者を招いたレセプションを開催しました。

コート大使は、日本がTPPの交渉締結に向けて発揮した指導力やコミットメントを称えました。梅本和義TPP首席交渉官はオーストラリアによる緊密な協力を評価すると共に、本協定の早期発効に期待を表明しました。

オーストラリアは他にも、ルールを基盤とした貿易体制支援のために、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)や世界貿易機関(WTO)での電子商取引分野といった一連の貿易自由化措置で、日本との協力活動を行っています。

 

コート大使と日本のTPP交渉参加者、および日本にいる外交関係者
写真提供: オーストラリア大使館

 

「オーストラリア now」スタート記念チケットプレゼント

「オーストラリア now」のスタートを記念して、大使館ではペア3組6名様に5月30日に開催されるオーストラリア室内管弦楽団(ACO)特別公演チケットをプレゼントします。「オーストラリア now」の3つのテーマを大使館の公式FacebookTwitterでハッシュタグ#Australianow2018と共に、回答を記入してご投稿下さい。世界的に有名な室内楽団の日本公演をお見逃しなく!

 

オーストラリア室内管弦楽団(ACO)による公演
写真提供: Wolter Peeters

 

アジア太平洋のリーダーシップについての日豪フォーラム

経済産業研究所とオーストラリア国立大学(ANU)は3月15日、「日本と豪州ー不確実性の時代にアジア太平洋地域のリーダーを目指して」と題したシンポジウムを共同で開催しました。

オーストラリアのサイモン・ニューナムAPEC担当大使とANUのピーター・ドライスデール名誉教授(経済学)は、日豪関係の変遷やリーダーシップにまつわる地域の課題や機会について講演を行いました。

 

 

日豪の地域における経済面でのリーダーシップについて講演するニューナム大使
写真提供: オーストラリア大使館

 

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